岩田松雄リーダーシップスクールの優秀なメンバーの素顔に迫るコーナーです。


長いキャリアの中で様々な経験をしながら、上に立つものの「徳」の大切さに改めて気づかされた寺田さんは、穏やかで決して奢らず、学び続ける姿勢を持った方でした。


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寺田和可(てらだかずよし)

日産部品中央販売株式会社 常務取締役。東京都葛飾区亀有在住。日産自動車株式会社に入社、岩田校長とは日産時代に若手社員による風土改革プロジェクト(脱兎倶楽部)で出会う。入社後は、工場(九州)実習、純正部品の営業企画部署を皮切りに、部門横断プロジェクト等主に営業に関わる業務に従事。PikeCar「パオ」の新車発売プロジェクトでは、車業界初の物販・飲食・複合型アンテナショップ「Pike Factory」運営責任者となる。車両販売会社セールス(山口県)・管理職(滋賀県)出向、店長も経験。新組織のアフターセールス部門では、地域担当アドバイザーとして、関東・中国・四国・九州・沖縄担当を歴任。2009年から九州・沖縄地域統括会社設立準備メンバー、設立後の初期メンバーとして4年間福岡勤務。2013年から東京に戻り、現職。就任から営業利益目標連続達成記録更新中。岩田校長とFaceBook「リーダーに贈る言葉」でつながり、著書「MISSION」を紹介頂き、感動。岩田松雄リーダーシップスクールには、4月からの開校案内を頂き、初日から参加。

 

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すべての車に乗る人、そして世の中のためを想って

 



ー今はどのようなお仕事をされているんですか?

日産自動車に勤めています。実は当時日産にいた岩田校長の一つ下の代なんです。現在日産自動車からグループ会社である部品販売会社に出向しています。車の部品(PITWORKブランド)やアクセサリー(例:ナビやスポイラー)等を販売する会社です。現在は営業本部長という肩書で、営業全般について担当しています。

 

ーもともと営業関係のお仕事をされてきたんですか?

寺田さん そうですね。入社の頃は純正部品のセールスプロモーション企画・立案に携わっておりました。その後まず山口県で車両販売会社に出向して車両販売研修を一年半ほど受け、再び本社へ復職。更にその10年後管理職出向といって管理職の勉強をする為に滋賀県の車両販売会社で勤務し、再び本社に復職…というのが 我が部門の管理職になる為の修行でした。管理職になってからは、グループ会社の部品だけではなく車検や修理などのサービス事業のアドバイザーとして、関東、中国・四国、九州・沖縄エリアを担当し、その後九州・沖縄エリア車両販売会社の地域統括会社の設立メンバーとして2009年から4年ほど福岡にいました。2013年から現在の会社で仕事をしています。

 

ー全国各地で様々なお仕事をされてきたのですね。アドバイザーとおっしゃいましたが、岩田校長のように、コーチングを行う立場もご経験されたんですね。

寺田さん そうですね。コーチングは非常に使えるスキルだと以前から考えています。自ら経験したからこそ、岩田校長のコーチング投稿は読んでいても伝わってくるものが大きいです。

 

ー既に教える立場を経験された寺田さんでも、新たに得るものがあるのですか?

寺田さん はい。常に多くの気づきがあります。というのも、我々の年齢になるとなかなか新しい研修を受けるということがないので、気づかぬうちに自分の経験に基づいてしまう、毒されてしまう部分があるのです。そもそもスクールに入ったのは、単に岩田さんを知っていたからではありませんでした。岩田さんが日々Facebookで更新している「リーダーに贈る言葉」に非常に感動してたこと、「ミッション」という著書に出会ったことがきっかけでした。ミッション、ビジョンという言葉は知っていましたが、これらの切り口で私自身考えたことがなかったので、岩田さんの実体験に沿った話を読んで非常に感ずることがあり、自らの経験だけにとらわれているといけないと考えてスクールに入会しました。

ー「ミッション」がきっかけということで、ずばり寺田さんのミッションはなんでしょう?

寺田さん 私は今の会社のこの業界に最終的には身を置くつもりです。ここでの ミッションは、車の部品を正確・迅速にお届けすることによって、お客様に車を安全・安心にお乗り頂き、豊かで快適なカーライフを提供する。そういった世の中のためになる仕事をして、もっとその仕事の質を上げていくということです。


ー私、実はまだ運転免許を持っていないのですが、今のお話を聞いて運転してみたくなりました。もともと日産車がお好きだったんですか?

寺田さん 実はそうではなくて。会社に入る前は他社車に乗っていたくらいです。就職活動を通して先輩方のお話を聞いて、日産がとても良い会社だと考え、ここを選びました。家族が皆銀行員で、カタイ仕事がしたくなかったということもあり、メーカーに勤めたかったのも決め手でした。様々な人との出会いがあった上で、結果的に日産という会社に勤めています。そして岩田校長にも出会えました。


ー人との出会いというと、スクールメンバーとの出会いがあると思うのですが、スクール生との関係はどのように感じていますか?

寺田さん みなさんとは少し年齢的に離れているという自覚があったので、最初は少し距離を置いていたのですが、しばらく月例会に行けない時期があって、久々に行くとみなさんが和気藹々としていらっしゃって、これではいけないと思い積極的に関わりに行くようになりました。ここのところは続けて参加できているので、みなさんと話す機会が増えて大変刺激を受けます。ある意味「岩田信者」という共通点が有り、志が有る方が多いので、とても楽しいです。これまで二次会に行けていなかったので、今度の忘年会ではもうちょっと砕けた話ができるのではと楽しみにしています。


ーこれから月例会以外のイベントももっとやっていくので、ぜひご参加ください!


11月の決意

ー日々の課題にはどのように取り組んでいますか?

寺田さん それが実は、最初は基本的に読むだけで、回答してみようと思った課題にだけ答えていました。でもある時、これでいいのか?という疑問が生じたのと、津田さんから「とにかく答える」ことが大事だとお聞きしました。今まで私が受けたコーチング研修でも、必ず課題が出て回答する、というのがあったんですが、私はどちらかというと毎回しないタイプだったので、今回も始めは同じスタンスでスタートしたのですが、みなさんの取り組みをみて私の至らなさに気づいて、今は起きる時間も合わせて取り組んでいます。ただ出張などがあって普段の生活と異なる時も、MVPの順位を気にしたりして(笑)、通常のリズムを守ろうとして変に無理がたたってバランスを崩したりすることもあるので、あんまり気負わないほうがいいなと思っています。


ー寺田さんの取り組み、いつも見させてもらっています!ただあまり無理はなさらないでくださいね…!

寺田さん はい。実は頑張っていたのには理由があって。11月が誕生日だったので、11月の最終日に1位を取ろう、と決めていました。月例会のときには2位だったんですけど、月末最終日はちゃんと1位になって写真を撮りました!



ーそうだったんですか!!おめでとうございます!

寺田さん はい、今はその目標を達成したので、普通のペースで無理なくやっていくつもりですが、私が感じたことを残し続ける事が重要だと思っています。


ーすばらしい姿勢ですね、ぜひ続けていってください。月例会にも最近続けて来ていただいているようで、そこで得られる学びについてはどのようにお考えですか?

寺田さん 月例会では岩田校長が一時間半、情熱を込めて毎日の投稿のお話を体系化してご享受してくださるので、毎回非常に楽しみにしています。我々は東京に住んでいるので生で講演が聞ける非常に貴重な経験ができますが、仮に聞けなかった時でも例の動画があるので、非常にありがたいです。一時間のまとまった話を聞く機会がもてるということに満足しています。

 

ーご満足いただきありがとうございます。月例会でやってほしいことなど、ご要望はありますか?

寺田さん この前アンケートにも書かせていただいたんですが、岩田校長は非常に引き出しの多い方で、その背景に影響を受けた人が何名かいらっしゃいますよね。例えばよくお話に出てくる安岡正篤氏・ドラッカー氏など特集を組んで頂きお聞きしてみたいです。そこで彼らの著書から得られるまとまった気づきや教えを話していただきたいです。

 

ー良い企画ですね。著作についてメンバー同士でフィードバックしあっても有意義な会になりそうです。

寺田さん あるいはときどきスクール生の方で悩みを書かれる方がいますが、みなさんで解決策を話し合うというのもいいと思います。1時間じゃちょっと厳しいかもしれませんが…。


ーそれも別に時間を作ってぜひやりましょう!


自分の価値観をスクリーニングする

 

ー月例会以外にもスクールには様々なコンテンツや機能があると思うのですが、寺田さんのお気に入りは何でしょうか?

寺田さん 自分のコメントが見れる「マイコメント」がいいですね。以前のコメントを振り返りたいときに探す手間がなくなりました。何度も同じことを言っていたことが判明したり、同時に何度も反復していることが強く自分にインプットされていることもわかります。

 

ーコメントを振り返ることがあるのですね。

寺田さん はい。時々似たような課題が出たときにも、その時どんなふうに私が答えたのか確認できますから。もちろん他の方のコメントを読むのは当然なんですが、私の中での理解がちゃんと進んでるのかを確認しています。


ー自分のコメントを振り返り、メンバーの取り組みを見る中で、さまざまな学びがあると思うのですが、寺田さんの中で何が一番変わりましたか?

寺田さん 先程も言ったように、私は経験上の価値観に支配されていたところがありました。様々な気づきから、そのような私の行いをスクリーニングし、直すべき部分を直せる機会を持てることが特にスクールに入ってから変わった部分だと思います。

 

ーすでに寺田さんは徳の高い方だと思うのですが、学び続ける姿勢が素晴らしいです。

寺田さん いえいえ、それが実は「徳」というものを忘れてしまっていたところがありました。しみじみと「徳」や「修身」、「自律」などはもっと自然体でできるということに気付けたことも私の中で響いています。よく岩田校長も仰るように、上に立つ者には「才」と「徳」というものがありますが、徳というのはややもすると忘れがちなものですよね。「才」というのはスキル系なので比較的学ぶ手段もあり、色々な情報が入ってきますが、「徳」は周りが作り出してくれるものではなく、自分がどうにかするものなので、そこに気づけたことが大きいです。

 

ーいいお話をたくさん聞かせていただきありがとうございます。これからはどのようなことに挑戦したいですか?

寺田さん これから取り組みたいこととしては、今は自らの勉強のためにスクールに参加しているのですが、私がここで得たものを私の部下、特に幹部社員に伝えていきたいですし、人財教育に活かしていきたいです。機会があれば、我が社の社員にも岩田校長の講演を聞かせたいと考えています。

 

ーすばらしいビジョンですね。ぜひ、岩田スクールの教えを広めていって下さい!寺田さん、ありがとうございました!


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聞き手:伊藤


お読みいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。


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